有償支給の外注先

税理士・会計事務所からの回答

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  鳥山拓巳税理士事務所

  東京都渋谷区広尾５－１－４３広尾ＺＥＲＯ７０１

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  ご質問の件、回答をさせて頂きます。
  
  １．有償支給の考え方について
  
  ご質問者様のご記載通りの整理で相違ないかと存じます。
  有償支給に該当する場合、外注先が一旦御社から材料を買い入れて、それを加工した上で材料費を上乗せして御社に請求する形態の事を指します。
  
  ２．有償支給の対応について
  
  有償支給のケースでは例えば支給材料1,100円(消費税100円)を外注先に原価で支給し、それを外注加工し、外注先から1,320円(消費税120)で請求を受ける場合については、以下の通りです。（消費税は後述させて頂きます。）
  
  ・材料を外注先に引き渡し時
  　（売掛金）1,100円　（部分品-加工前）1,000
  　　　　　　　　　　(仮受消費税)　　　100
  
  ・外注先から外注後の部品を受け取る時（材料＋加工賃で部分品を計上)
  　（部分品-加工後）1,200　（買掛金）1,320
  　（仮払消費税)　　　120
  
  ※消費税について消費税法基本通達１－４－３の解釈に基づき、製造販売契約の方式により原材料等の有償支給を受けている場合は、外注先への譲渡時と受け入れ時にそれぞれ課税取引を認識すべき必要があります。
  
  従ってご質問者の仕訳の考え方で相違ないかと存じます。
  売掛金と買掛金もいったん各々で計上した上で、相殺処理を行うことが良いですね。
  
  ３．無償支給の対応について
  
  材料を渡したときには仕訳は無しで、
  外注品を受け入れた際に
  （外注費）200（買掛金）220
  (仮払消費税)20
  
  ※同じく消費税法基本通達１－４－３より、賃加工契約の方式により原材料等の無償支給を受けている場合は外注費部分のみを課税取引を認識します。
  
  また製造原価に該当するものになりますので仕掛品や製品などへの棚卸を行うべきものでもありますのでご留意を下さい。
  
  ※本回答は一般的な情報提供を目的としたものです。詳細な判断は管轄の税務署への確認や、税理士への個別相談をお願いいたします。

  回答日：2025-11-17

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