金融システム
日本の金融システムは、1960年代後半には、金融規制の多くが撤廃されていて、競争的な金融市場が実現していましたか?いませんでしたか?
- 投稿日:2024/12/28
- 回答件数:1件
税理士・会計事務所からの回答
- 浅川太一税理士事務所
東京都杉並区高円寺北2-18-7千恵ビル402号
いいえ、日本の金融システムは、1960年代後半には、まだ多くの金融規制が残っており、競争的な金融市場は実現していませんでした。
1960年代後半の日本は高度経済成長期にあり、金融システムは政府主導で、経済成長を支えるための資金供給に重点が置かれていました。
具体的には、以下のような規制が存在していました。
金利規制: 預金金利や貸出金利が政府によって厳しく規制されていました。
業務範囲規制: 銀行、証券会社、保険会社などの業務範囲が明確に区分けされ、相互参入が制限されていました。
外資規制: 外国金融機関の日本進出や、国内金融機関の海外進出が制限されていました。
これらの規制は、金融機関間の競争を制限し、政府による金融システムへの介入を容易にするものでした。
競争的な金融市場が実現するのは、1990年代後半からの金融ビッグバン以降のことです。この金融ビッグバンによって、金利規制や業務範囲規制などが大幅に緩和され、金融機関の自由な競争が促進されました。
つまり、1960年代後半の日本の金融システムは、政府による規制が強く、競争的な市場環境とは言えませんでした。
浅川太一税理士事務所・スタッフ 中野回答日:2024-12-30