日銀
量的緩和政策の評価として、潤沢に供給された日銀当座預金の実体経済への影響は限定的だったという見方も存在しますか?しませんか?
- 投稿日:2024/11/26
- 回答件数:1件
税理士・会計事務所からの回答
- 浅川太一税理士事務所
東京都杉並区高円寺北2-18-7千恵ビル402号
はい、量的緩和政策の評価として、潤沢に供給された日銀当座預金の実体経済への影響は限定的だったという見方も存在します。
量的緩和政策は、市中銀行の日銀当座預金残高を増やすことで、金利を低下させ、企業の投資や家計の消費を刺激することを目的としています。しかし、実際には、日銀当座預金残高が増加しても、銀行 lending channel が十分に機能せず、企業や家計への資金供給が思うように増加しなかったという指摘があります。
その理由としては、
・企業の投資意欲の低迷: 将来の経済見通しに対する不安や、既存設備の過剰感などから、企業が積極的に投資を行わなかった。
・銀行の貸出意欲の抑制: 不良債権問題の残存や、リスク回避的な姿勢などから、銀行が貸出を抑制した。
・家計の貯蓄志向: 将来不安やデフレ心理などから、家計が消費よりも貯蓄を優先した。
などが挙げられます。
浅川太一税理士事務所・スタッフ 中野回答日:2024-11-29