ゼロ金利
1999年に採用されたゼロ金利政策における効果の柱はポートフォリオ・リバランス効果ですか?
- 投稿日:2024/11/26
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税理士・会計事務所からの回答
- 浅川太一税理士事務所
東京都杉並区高円寺北2-18-7千恵ビル402号
1999年に採用されたゼロ金利政策における効果の柱は、ポートフォリオ・リバランス効果でした。
当時、日本経済は深刻なデフレに陥っており、従来の金利政策では効果が限定的でした。そこで、日本銀行は政策金利をゼロ%近くにまで引き下げる「ゼロ金利政策」を導入しました。
この政策の狙いは、ポートフォリオ・リバランス効果を通じて、実体経済を活性化させることにありました。具体的には、ゼロ金利によって、投資家はより高い利回りを求めて、国債などの安全資産から株式や社債などのリスク資産へ投資をシフトさせると期待されました。
このポートフォリオ・リバランス効果によって、
・株価上昇: 企業の資金調達を容易にし、設備投資を促進する。
・円安: 輸出企業の収益増加や物価上昇を促す。
といった効果が期待されました。
実際、ゼロ金利政策導入後、株価は上昇し、円安も進みました。しかし、デフレからの脱却には至らず、その後、量的緩和政策など、更なる金融緩和策が必要となりました。
ゼロ金利政策は、当時としては画期的な政策であり、その後の金融政策に大きな影響を与えました。
浅川太一税理士事務所・スタッフ 中野回答日:2024-11-29